「住商アビーム自動車総研、カーシェアリングユーザー実態調査を発表」 ~主に、レンタカー、公共交通機関利用からの移行ユーザーがレンタカー代替的に利用していることが判明~

株式会社住商アビーム自動車総合研究所(以下:住商アビーム自動車総研、本社:東京都中央区、代表取締役社長:櫻木徹)は、カーシェアリングユーザー実態調査の結果を発表しました。

当調査は複数クライアントからの賛同を得て実現したもの(マルチクライント調査)であり、プライベート、ビジネスで現在、カーシェアリングを利用している人、もしくは過去に利用していた人を対象にインターネット上でカーシェアリングの利用状況や満足度に関するアンケートを実施し、517人から回答を得ました。なお、アンケート実施に際しては、インターネットリサーチ大手マクロミル社の保有する消費者パネルを活用しています。

今回の調査の結果、主に、レンタカー、公共交通機関利用からの移行ユーザーがレンタカー代替的に利用していることに加え、カーシェアリングに対する全般的な満足度は高く、特にレンタカー、公共交通機関からの移行ユーザーは満足度が高いこと、また、レンタカー代替的な利用により、事業としては稼働率が低迷するという厳しい状況が推測されること、各カーシェアリングサービス事業者でユーザー特性に違いがあること、等が明らかになりました。

住商アビーム自動車総研は今後も業界の関心が高いテーマを取り上げ、マルチクライアント調査として実行していく予定です。

調査結果サマリー

1. 主に、レンタカー、公共交通機関利用からの移行ユーザーがレンタカー代替的に利用している。

保有、リースによるコストをカーシェアリングの利用開始理由として挙げたユーザーと同程度に、レンタカー、公共交通機関利用の不便さを理由として挙げたユーザーが存在しています。一方で、実際の利用状況を見ると、利用頻度が月に1~2回と回答した人が4割もおり、アウトドア・レジャー用途での利用も多いことから、主に、レンタカー、公共交通機関利用からの移行ユーザーがレンタカー代替的に利用しているものと推測されます。

「利用開始理由」
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2. カーシェアリングに対する全般的な満足度は高く、特に、レンタカー、公共機関からの移行ユーザーは満足度が高い。

カーシェアリングに対する満足度は非常に満足していると回答した人が9.7%、満足していると回答した人が68.5%となっており、約8割の人が満足していることになります。また、満足度と利用開始理由と満足度の関係を見てみると、レンタカー、公共交通機関利用からの移行ユーザーが特に満足度が高い状況が見て取れます。これは保有、リースからの移行ユーザーに比べて、相対的に利便性を感じやすいためと推測されます。

「カーシェアリングに対する全般的な満足度」
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3. カーシェアリング事業としては稼働率低迷により厳しい状況が推測される。

貸し出し場所の予約状況については、約85%の人が基本的に空いている、もしくは大体空いている人と回答しており、上述したレンタカー代替的利用が中心であるために、稼働率がさほど高くなっていない状況が伺えます。また、それを裏付けるように、月々の利用料金も平均して5,000円未満に留まっていることから、現時点でのカーシェアリングの事業性としては厳しい状況に置かれているものと推測されます。

「貸し出し場所の予約混雑状況」
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4. 各カーシェアリングサービス事業者でユーザー特性に違いがある。

アンケート結果からは、各カーシェアリングサービス事業者でユーザー特性に違いがあることも明らかになりました。業界最大手であり、最も事業としての歴史が長いオリックスの場合は、やはりユーザーの利用期間が他社に比べて長い傾向が見受けられます。また、都心部を中心に事業展開するカレコにおいては、ユーザーの利用頻度が他社に比べて低く、よりレンタカー代替的な使い方をしているものと思われます。

「カーシェアリングサービス事業者と利用期間(クロス集計)」
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  • カーシェアリング利用の概要
    • カーシェアリングの利用経験
    • 利用するカーシェアリングの形態
    • 利用しているカーシェアリングサービス
    • 利用期間
    • 利用開始理由
    • 利用開始時に重視した点
    • 利用をやめた理由
    • 自動車の必要性
    • 自宅、勤務先から最寄り駅までの距離
  • カーシェアリング利用状況の詳細
    • 利用用途
    • 目的地の傾向
    • 利用頻度
    • 平均使用時間
    • 利用時間帯
    • 利用曜日
    • 利用車種
    • 貸し出し場所までの距離
    • 貸し出し場所のロケーション
    • 予約混雑状況
    • 利用料金
    • パックメニュー利用状況
  • カーシェアリング利用前後の変化
    • カーシェアリング利用前の状況
    • カーシェアリング利用後の状況
    • カーシェアリング利用による変化
    • カーシェアリング利用による運転距離の変化
    • 全般的な満足度
    • 項目別満足度
  • 今後への期待
    • 今後、期待すること
    • 貸し出し場所への期待
    • 車種への期待

 

*上記項目に加え、詳細分析として、調査対象内訳別(プライベート利用or ビジネス利用、現在利用or 過去利用)、カーシェアリングサービス別、満足度別、利用用途別のクロス集計を実施

調査結果をまとめたレポートは、5万円(消費税別途)にて販売しております。

ご興味のある方は、下記の連絡先(E-Mail)までお問い合わせください。

住商アビーム自動車総合研究所について

住商アビーム自動車総合研究所は、住友商事とアビームコンサルティングが共同で設立した自動車業界特化型コンサルティングファームです。500社以上の自動車部品メーカーとのビジネスネットワーク、自前の自動車ディーラー90店舗の経営を始めとする自動車業界で展開している幅広いビジネスモデルにおいて住商が培った自動車業界の知見に、アビームのコンサルティングノウハウを加えて、「経営と現場」、「業界と市場」の双方を結ぶ視点から、業界各社の自動車固有の課題にソリューションを提供しています。

本件に関するお問い合せ先

株式会社住商アビーム自動車総合研究所

アソシエイト 佐藤彩子

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