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日本企業が中国から購入したい部品を展示する「逆見本市」…
◆日本企業が中国から購入したい部品を展示する「逆見本市」、上海で開催
「この部品、安く生産可能?」など2日間で4000件の商談が見込まれる。
<2004年02月12日号掲載記事>
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日本貿易振興機構などの主催により上海で開催されているこの「逆見本市」。
興味深いのは中国側企業が部品を展示し売り込むという通常の「見本市」でなく、日本側企業が部品を展示し、これを中国で生産可能ですかと問い掛けるところにある。それゆえに「逆見本市」なのである。
近年は自動車業界においても中国が一つのキーワードとなっており、中国での生産を開始する自動車メーカー、サプライヤーも増加しているが、その際に懸念されることの一つに生産を行うための材料となる部品や素材が中国で調達できるかということが挙げられる。
中国進出にも様々なパターンがあるので一概には言えないが、コスト削減効果を狙って中国での生産を開始しようとした場合、中国で材料となる部品や素材が調達できないとなれば、そこは輸入に頼らざるを得ず、結果 的に中国では組み立てを行うだけということになり、人件費の節約にしかならないケースもありうる。
人件費が生産コストの大半を占める場合であればそれで良いかもしれないが材料費が生産コストの大半を占める場合であると、コスト削減効果 を狙って中国で生産を開始したにも関わらず、実際はほとんどの材料を輸入せざるを得ず、結果的に狙ったコスト削減効果を享受できないという事態にもなりかねない。
その意味で中国で生産を開始しようとする際には材料が調達できるかということは事前に調べておかねばならない事項の一つであるわけだが、なかなか日本にいてはリアルな情報収集が行いづらいというのが現状である。この逆見本市もそういった事情を踏まえての開催といえるだろう。
<秋山 喬>