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曙ブレーキ、過剰品質を見直し、コスト削減へ。2004年度の…
◆曙ブレーキ、過剰品質を見直し、コスト削減へ。2004年度の方針を決定
<2004年02月04日号掲載記事>
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このタイトルだけを読むと品質重視からコスト重視への画一的なシフトのように取れるが、ニュースの詳細を読むとどうもそうではないらしい。今後は各地域に最適な品質レベルの製品開発を進め、供給していくとのことである。
例えば、日米欧などで求められる静粛性などの付加価値は中国や東南アジアでは求められないため、ブレーキが持つ基本機能を満たす形で、より安いコストで供給していくという具合である。
このように地域が異なれば求められる車の外観、性能も異なり、そこに搭載される部品に求められるものももまた異なる。その意味でサプライヤーであってもマーケットのニーズに関心を持たざるを得ず、その為に自動車メーカーとの関係を緊密にし、協調して開発を進める動きも必要となってくる。
かといって1社の自動車メーカーだけを見ていたのでは相対的な立場が弱まってしまう可能性もあると同時に、自動車メーカーの業績に自社の業績が左右される構造となりがちである。そこがサプライヤーにとっては悩ましいところである。
戦略的に上手くバランスを取っていくことが必要といえるだろう。
<秋山 喬>