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中国フラッシュニュース(82)『中国自動車市場が好調な要因』
アップダウンを繰り返しながらも、今年にも日本を上回るとされる中国自動車市場。
住商アビーム自動車総研の提携先であり、中国自動車業界に精通したコンサルティング会社オートビジョン有限公司の総経理である張浩群が、中国自動車業界のホットな話題をお伝えするコーナーです。
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第82回『中国自動車市場が好調な要因』
2006年に入り、中国の自動車市場は好調を維持している。下表に示す通り、生産・販売台数は共に前年同期を大幅に上回っている。
<中国自動車月次生産台数(2004~2006年)>
(単位:台)
2004年 2005年 2006年
1月 299,736 361,094(+20%) 491,118(+36%)
2月 433,923 299,779(-31%) 492,270(+64%)
3月 567,407 511,776(-10%) 670,896(+31%)
4月 531,748 499,915(-6%) 630,150(+25%)
5月 424,968 421,372(-1%)
6月 418,957 465,976(+11%)
7月 354,091 419,076(+18%)
8月 375,240 415,969(+11%)
9月 437,121 472,352(+8%)
10月 374,317 389,573(+4%)
11月 435,684 492,584(+13%)
12月 403,521 527,417(+31%)
<中国自動車月次販売台数(2004~2006年)>
(単位:台)
2004年 2005年 2006年
1月 304,075 334,378(+10%) 505,231(+51%)
2月 430,057 292,091(-32%) 451,348(+55%)
3月 542,598 524,036(-3%) 661,522(+26%)
4月 497,896 485,159(-3%) 616,195(+27%)
5月 396,169 429,574(-8%)
6月 380,097 479,721(+26%)
7月 345,950 405,033(+17%)
8月 382,260 389,758(+2%)
9月 439,099 463,196(+5%)
10月 404,709 421,430(+4%)
11月 451,619 515,401(+14%)
12月 486,651 580,912(+19%)
※()内は前年同期比
出典:マークラインズ(http://www.marklines.com)
とりわけ、乗用車の伸びが著しい。2006年 1~ 4月の間、乗用車の生産台数は 175 万台(前年比 49% 増)、販売台数は、172 万台(同 50% 増)となっている。現在の勢いが年末まで続くと、2006年の年間生産台数は 700 万台に達する可能性があるという。
専門家の分析によると、今年の自動車市場好調には以下のような原因と特徴があるという。
1.好調なマクロ経済
マクロ経済が好調を維持している。株式市場も直近 6 ヶ月の間で、50% 以上の上昇を見せている。
2.自動車購入層の拡大
所得が順調に伸びており、人々が経済情勢に自信を持っている。結果、中小都市、農村地域においても自動車購入者が増えている。
3.小型車(排気量が1.0~1.6L)への需要増
1~ 4月の間、小型車(排気量が 1.0~ 1.6L)の販売台数が前年同期比でほぼ倍増している。エントリーカーとしての需要である。
4.新車の市場投入
メーカーが積極的に新車を投入し、市場を刺激している。
5.販売価格の安定化
自動車の価格は比較的に安定している。
今年、市場規模で中国が日本を上回るのはまず間違いなさそうだ。
<張 浩群>