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中国フラッシュニュース(1)『積極的な攻勢をかける上海汽…
今や飛ぶ鳥を落とす勢いで成長している中国自動車市場。
住商アビーム自動車総研の提携先であり、中国自動車業界に精通したコンサルティング会社オートビジョン有限公司の総経理である張浩群が、中国自動車業界のホットな話題をお伝えするコーナーです。
第1回 『積極的な攻勢をかける上海汽車』
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中国三大自動車メーカー(第一汽車、東風汽車、上海汽車)の中でも、最近上海汽車の動きが活発化している。
6月 16日、上海汽車とイギリスの MG Rover が提携するというニューズが流れた。具体的な提携内容はまだ明らかにされていない。中型乗用車を生産するというのが大方の見方ではあるが、一時「上海汽車が MG Rover を買収するのか」という噂も飛び交っていた。
上海汽車は、韓国双龍自動車(Ssangyong Motor)の買収を巡り、中国藍星グループとの間で、激しい争奪戦を繰り広げてきた。
6月 30日の最新情報によれば、交渉は最終段階に差し掛かっており、7月中にも覚書が調印される見通しとのことである。
上海汽車は、傘下に上海VWと上海GMという2つの優良企業を持ち、莫大な資金力を背景に野心的な拡張計画を推進している。
上海汽車は2007年までの3つの戦略を掲げている。
1) 自動車生産台数を100万台に到達させる。
2) 世界トップ500企業に仲間入りする。
3) 自主ブランド自動車を5万台生産する。
上海汽車による MG Rover、双龍自動車の買収話は、3)の目標に密接に関係している。上海汽車にとっては、一旦買収が実現すれば、MG Rover、双龍自動車のノウハウを吸収し、高級自社ブランド車の開発期間を一気に短縮できるとも言われている。
<張 浩群>