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安全・環境対策を推進する上での優先課題について
質問
◆国交省、車の安全・環境基準の国際調和活動の推進について国連で合意
国連の自動車基準調和世界フォーラム (UNECE/WP29) で、「金融危機に端を発した現在の厳しい経済状況においても、自動車産業界での安全・環境改善に向けた取り組みが停滞しないよう、UNECE/WP29 において基準調和活動をより一層推進し、さらにはこれを以て自動車産業界のコスト削減に資する」ことを提案し、参加した 37 か国の政府、自動車産業界代表などからの支持を得た。
<自動車ニュース&コラム 2009年 3月 15日号より>
国土交通省では、自動車による交通事故、地球温暖化、大気汚染などの社会的課題に対応するため、自動車産業界と連携し、自動車に係る安全・環境対策を実施、その一つとしてそれらに関する国際的な調和を推進しています。この基準調和活動の目的は、自動車産業界に対し技術開発の方向性を示すことで、自動車産業界での開発資源の集中を進め、安全・環境の取り組みを促進することとされています。
現在、自動車産業をはじめ多くの産業が世界的な不況下にさらされており、経営資源の捻出に苦慮している状態です。国土交通省では、このような状況下、自動車産業では、技術開発等への投資意欲の減退が、安全・環境への取り組みの停滞に繋がるのではないかと懸念しており、かかる事態においてこそ、基準調和の役割が重要との認識から、自動車に係る基準調和活動を行なう唯一の国際的なフォーラムである自動車基準調和世界フォーラムにおいて、安全・環境の取り組みを官民一体でより一層推進することの提案を行ないました。
自動車基準調和世界フォーラムで合意された国土交通省が提案した主な取り組は、以下の 5 項目となっています。しかし、現状の不況下では自動車産業界での技術開発等への開発投資も強弱をつける必要性があろうかと思われます。それでは、以下の 5 項目の中で開発資源の集中が進み、コスト削減に寄与する効果が高いものはどの安全・環境対策の策定だと思いますか。
以下の選択肢より、読者の皆様の考えに最も近いと思われるものを一つお選び下さい。
また、選ばれた理由についてもお聞かせ下さい。
- 燃料電池車に係る基準策定
世界での燃料電池自動車普及のための環境整備を行なう日本の保安基準をベースに日本の提案により燃料電池車に係る協定に基づく基準を策定中 - 被害軽減ブレーキに係る基準策定
世界での被害軽減ブレーキ普及のための環境整備を行なう日本の基準案をベースとして被害軽減ブレーキに係る協定基準の策定を予定 - 歩行者保護基準の高度化に係る基準策定
日本が主導して策定した歩行者保護に係る協定基準について、脚部の評価方法の精度を上げるための検討を開始予定 - アクティブヘッドレストの評価に係る基準策定
ヘッドレストに係る協定基準について、アクティブヘッドレストなどのむち打ち防止に係る機構を適切に評価するための検討を実施中 - 乗用車等の排出ガス基準の策定
排出ガス・燃費の測定方法などに係る協定基準を策定予定 - その他
集計結果
燃料電池車に係る基準策定 | 47 |
被害軽減ブレーキに係る基準策定 | 30 |
歩行者保護基準の高度化に係る基準策定 | 13 |
アクティブヘッドレストの評価に係る基準策定 | 10 |
乗用車等の排出ガス基準の策定 | 40 |
その他 | 15 |
合計 | 155 |