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戦略としての新しい OEM 供給とは?
質問
◆トヨタ、「iQ」を英アストンマーチン社に OEM 供給へ
アストン・マーチンは独自の外装にして新型車「CYGNET(シグネット)」として欧州で発売する計画。「シグネット」は英語で「白鳥のひな」の意味。「新しい通勤用の高級車というコンセプト」とアストン・マーチン。
◆トヨタ、米 GM に「プリウス」をベースとする車種の供給を提案も。
<自動車ニュース&コラム 2009年 6月 29日号より>
トヨタ自動車が英アストン・マーチンへ iQ を OEM 供給することを発表し、また米 GM へはプリウスを OEM 供給することを提案するとの報道もありました。
ご存知の通り、OEM 供給は受け手側は自社による資本投下なしに車種ラインアップを増やすことができ、供給側は工場の稼働率が向上、相手先の販売網を利用することができるという利点があります。
一方、受け手側としては、供給を受ける車種に付加価値や独自色を持たせることが必要となり、そうしなければ結局は自社による消費者の獲得には繋がらない恐れがあると考えます。
また、供給側としては、販売にあたって相手側の販売網を利用することができる裏返しで、自社のブランドイメージが消費者に浸透しにくいということが言えます。
今回、供給側となる予定のトヨタの場合を考えると、アストン・マーチンへの OEM 供給によりアストン・マーチンのブランド力を活用しつつ、小型車の普及を図る、また、米 GM への OEM 供給に関しては、GM ブランドで販売することによって「輸入車の購入に抵抗がある米国消費者の獲得に役立つ」と言われています。
このようにこれからも新しい OEM 供給の形態が出てくることが想定されますが、今後、主に供給側のどのような目的意識が OEM 供給を増加させていくと思いますか。
以下の選択肢より、読者の皆様の考えに最も近いと思われるものを一つお選び下さい。また、選ばれた理由についてもお聞かせ下さい。
- 工場設備の稼働率維持、向上
- 業界における自社技術、製品の標準化
- 受け手側のブランドイメージの活用
- 受け手側の販売網の活用
- その他
集計結果
工場設備の稼働率維持、向上 | 119 |
業界における自社技術、製品の標準化 | 100 |
受け手側のブランドイメージの活用 | 28 |
受け手側の販売網の活用 | 36 |
その他 | 17 |
合計 | 300 |