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軽自動車について
自動車業界で関心が高いテーマを設定し、アンケートをさせて頂きます。
翌月、ご回答頂いた皆様の声をもとにそのレポートを発表致します。
今月のテーマは「軽自動車について」です。
軽自動車の規格について
(アンケート実施 : 2012年3月6日配信メールマガジン)
質問
国内市場は「軽高登低」と言われ、総じて軽自動車の販売比率が高まってい
ます。各社の戦略はありますが、軽自動車市場の重要性もご存知のとおりです。
<10年前との軽自動車販売台数比較>
[軽自動車販売比率] [軽自動車販売台数] [総販売台数]
[2002年] 31.6 % 1,830,700台 5,792,093台
[2011年] 36.1 % 1,521,100台 4,210,174台
(出所:日本自動車販売協会連合会)
一方で、軽自動車の規格は日本独自のものであり、グローバル展開という観
点では見直していく余地もあるのではないでしょうか。
今後、グローバル市場での競争が激化していく中で日系自動車メーカーにと
って、現行の軽自動車の規格(排気量・車両サイズ)はどうあるべきと考えら
れますか。読者の皆様が最も当てはまるものを以下選択肢の中から一つお選び
ください。
1. 現状のままで良い
2.規格を拡大方向に見直すべき
3.規格を縮小方向に見直すべき
4. 規格を撤廃すべき
5.その他(規格ではなく税制を見直すべき、新たな規格を設定するべき等)
アンケート結果
軽自動車の役割について
(アンケート実施 : 2012年3月13日配信メールマガジン)
質問
前回のアンケートでは、軽自動車の規格(排気量・車両サイズ)を見直すべ
き(撤廃も含む)、という意見が多く集まりました。
軽自動車が税制面等で優遇された元々の背景は、1950年代のモータリゼーシ
ョン推進と言われています。その為に、日本の道路事情に合わせたクルマとし
て「国民車」構想の中で開発されたものが、軽自動車の原点です。
自動車の普及という当初の目的に関しては、既に十分な成果を出しているで
しょう。一方で、外部環境や消費者ニーズの変遷と共に、軽自動車の存在意義
自体が変わってきているものと考えます。
それでは、軽自動車が果たしている現在の役割には、どのようなものがある
と考えられるでしょうか。読者の皆様が最も当てはまるものを以下選択肢の中
から一つお選びください。
1. 高齢者、女性の日常移動やセカンドカー等の小型車需要への対応
2.農林水産業や運送業を営む中小企業等の輸送需要への対応
3.小型車の開発、量産による自動車メーカーの技術基盤の構築
4. 低燃費、軽量なクルマであることによる環境負荷の低減
5.その他
アンケート結果
超低価格車の日本への投入可能性について
(アンケート実施 : 2012年3月21日配信メールマガジン)
質問
前回のアンケートで、消費者が軽自動車を選ぶ理由として、車両価格や維持
費が安価であることが寄与している、とのご意見を多数お寄せ頂きました。
現在、各自動車メーカーが新興国向けに機能や性能を割り切った低価格車の
開発を進めています。先日、日産が「ダットサン」ブランドを立ち上げ、車両
価格 50 万円程度の商品を投入するという一部報道もありました。
国内の制度や規格との兼ね合いはありますが、日本でも安価な車両を求める
消費者がいる中で、機能や性能を割り切り、車両価格 7 千米ドル以下と言われ
る超低価格車の需要があるかもしれません。
それでは、将来的に超低価格車を日本に投入するとした場合、どのような方
法が良いとお考えでしょうか。読者の皆様が最も当てはまるものを以下選択肢
の中から一つお選びください。
1. 新興国向けに開発した車両を、既存のブランド・チャネルで販売する
2.新興国向けに開発した車両を、新たなブランド・チャネルで販売する
3.新興国向け車両を日本人向けの装備・仕様に変更し、既存のブランド・チャ
ネルで販売する
4. 超低価格車は日本に投入されない(すべきではない)
5.その他
アンケート結果
軽自動車の将来的な生産拠点について
(アンケート実施 : 2012年3月27日配信メールマガジン)
質問
前回のアンケートでは、「超低価格車は日本に投入されない(すべきではな
い)」を押さえ、「新興国向け車両を日本人向けの装備・仕様に変更し、既存
のブランド・チャネルで販売する」が最も多い結果となりました。
国内市場でガラパゴス化している軽自動車と、新興国を中心としたグローバ
ル市場向けの小型低価格車の開発を有機的に結び付けていく取り組みは、自動
車メーカーにとって、経営資源の有効活用の観点からも重要な検討テーマであ
ると考えます。
国内の制度や規格との兼ね合いはありますが、月初のアンケートでは、「軽
自動車の規格(排気量・車両サイズ)を見直すべき(撤廃も含む)」、という
意見が多く集まったこともあり、規格改定も視野に入れた更なる検討が必要と
なってきているのではないでしょうか。
2010年に日産がマーチの逆輸入を開始したことに加えて、三菱自動車もミラー
ジュを今夏にタイから日本市場へ投入することを発表しました。タイ政府が推
進するエコカープロジェクトの恩恵等もあり、日系自動車メーカーの小型車の
生産拠点は、日本国内販売分も含めて見直されつつあります。
仮に軽自動車規格をよりグローバルレベルで共有化する方向に見直すとすれ
ば、国内市場で販売する軽自動車の生産はどのような影響を受けると考えられ
ますか。読者の皆様が最も当てはまるものを以下選択肢の中から一つお選びく
ださい。
1. 現在と大きく変わらず、国内販売分は国内で部品を調達し、生産する。
2.海外での生産車両との部品共有化が進むことから、部品輸入が増加する。
3.海外から基幹部品を輸入し、国内で最終組立や国内仕様・装備への変更を行
う形態が増加する。
4. 国内仕様・装備を備えた車両を海外で生産し、日本に逆輸入する形態が増加
する。
5.その他