燃料電池車について

自動車業界で関心が高いテーマを設定し、アンケートをさせて頂きます。
翌月、ご回答頂いた皆様の声をもとにそのレポートを発表致します。

2012年5月のテーマは、「燃料電池車について」です。       

 

2015年頃(導入期)の燃料電池車(FCV)の国内ユーザー像について
(アンケート実施 : 2012年5月8日配信メールマガジン)

質問

 トヨタ、日産、ホンダに加えて、JX日鉱日石エネルギー、出光興産等エネル
ギー各社が、2015年までに 100 箇所程度の水素供給インフラの先行整備を目指
す共同声明を 2011年 1月に発表しています。また、耐久性、低温作動性等の技
術課題の克服に加えて、車両価格低減(500 万円以下)への道筋も見えてきて
いると言われており、FCV の実用化に向けた動きが進んでいます。

 FCV は、燃料である水素と空気中の酸素を反応させて生み出す電気でモーター
を駆動し走るため、走行中に CO2 や NOx 等の大気汚染物質を排出しません。
また、走行距離や燃料の充填時間も現在のガソリン車と変わらない等のメリッ
トもあります。

 それでは、自動車メーカー各社が導入を目指している 2015年頃において、FCV
の国内ユーザーはどの層が中心になると考えられますか。読者の皆様が最も当
てはまるものを以下選択肢の中から一つお選びください。
  
1. 広報・CSRも目的とした一般企業
 (CSR 活動の一環として環境対応への注力をアピールしたい、等)

2. 公共交通機関、交通事業者
 (バス、タクシー、等)

3. 行政機関
 (地方公共団体・自治体、等)

4. 個人所有
 (イノベーターやアーリーアダプターと言われる層の個人所有、等)

5. 適宜利用
 (レンタカー・カーシェアリングでの利用、等)

6.その他  
   

アンケート結果

  

 

燃料電池車(FCV)の普及課題について
(アンケート実施 : 2012年5月22日配信メールマガジン)

質問

 自動車メーカー等で構成される燃料電池実用化推進協議会のシナリオでは、
2025年迄に FCV200 万台、水素ステーション 1,000 箇所程度を普及させ、以降
は経済原理に基づく自立的な拡大を目指しています。

 自立的な普及にあたっては、技術的な課題の解決は勿論、車両自体の価格や、
燃料価格、供給場所の確保等においてもユーザーに受け入れられるレベルでな
くてはなりません。

 鶏と卵の議論としてよく持ち出されますが、FCV の自立的な普及の為には、
優先的にどの課題を解決する必要があると考えますか。読者の皆様が最も当て
はまるものを以下選択肢の中から一つお選びください。
   
1. 耐久性、低温作動性、安全性等の技術的課題の解決、一層の性能向上

2. 市販車両並の販売価格の実現

3. ユーザー利便性を確保した全国的な水素インフラの構築

4. 安価な水素燃料の安定供給の実現

5. その他
   

アンケート結果