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現地化の進展について
自動車業界で関心が高いテーマを設定し、アンケートをさせて頂きます。
翌月、ご回答頂いた皆様の声をもとにそのレポートを発表致します。
2012年6月のテーマは、「現地化の進展について」です。
製品企画領域や開発/設計領域における、現地人材活用について
(アンケート実施 : 2012年6月5日配信メールマガジン)
質問
昨今、製造業のみならず様々な産業において、改めて「グローバル化」の重
要性が指摘されています。自動車産業では旧来より(メーカー毎に時期/規模
的な差はありますが)、「販売/営業領域」や「製造領域」における現地化や
現調化は重点的に推し進められてきました。
直近では、更に上流である「製品企画領域」や「開発/設計領域」の現地化
の動きも進められております。例えばトヨタでは、米国で現地技術者が全面的
に開発したクルマを、年内に発売する予定となっております。
このように、現地人材が吸上げたクルマへのニーズを、現地技術で製品化に
結びつけるという動きが、これまで以上に活発になってくると思われます。
それでは、このような「製品企画」「開発/設計領域」に対し、今後現地人
材の活用はどのように拡がっていくとお考えでしょうか。勿論、地域/国毎に
異なる民族性や商習慣は、人材の活用へも影響を及ぼすとは思いますが、以下
選択肢の中から最も当てはまると思われるものを一つお選び下さい。
1. 製品企画、開発/設計共に、現地(人材)に任せるべき
– 製造/販売まで一気通貫して現地化出来る仕組みの構築
2. 製品企画は現地に任せるべきだが、開発/設計は日本で実施すべき
– 現地ニーズの吸上げは現地で行うが、設計機能は日本に集約する
3. 製品企画は日本で実施すべきだが、開発/設計は現地で実施すべき
– 企画機能は日本に残すが、設計機能は現地化を進めていく
4. 製品企画、開発/設計共に、日本で実施すべき
5. その他
アンケート結果
ものづくりの上流領域における現地化が、今後最も進むと思われる地域
(アンケート実施 : 2012年6月19日配信メールマガジン)
質問
先回のアンケートでは、現地人材の活用が早くから進んでいる「販売/営業
/製造」領域に加え、「製品企画」や「開発/設計」領域においても、両方ま
たはいずれかを現地に任せるべきと回答された方が 8 割を占めました。
(上記「前回の 1 クリックアンケート 結果発表 」ご参照)
現地における商品力向上の為には、日本とは異なるクルマへのニーズや使わ
れ方、商習慣などをボトムアップで商品に反映させていく事が、今後より一層
重要になってくると思われます。
但し、対象地域や国によって、国民性だけでなく保有する技術力や製造能力
は異なっており、現地化の進展を図っていくタイミングはそれぞれ異なってき
ます。
「製品企画」や「開発/設計」領域など、ものづくりにおける上流領域の現
地化を進めていく際、どの地域への現地化が最も進んでいくと思われますか。
メーカー毎に、各地域への拡大戦略の違いや、それに基づく組織的な違いはあ
るかと思いますが、以下選択肢の中から最もあてはまると思われるものを一つ
お選び下さい。
1. 北米地域
※日系メーカーの存在感も大きく、今後も継続して戦略エリアと
捉えるメーカーも多い
2. 欧州地域
※日系メーカーの存在感はそれ程大きくないが、高い技術を保有しており、
戦略エリアと捉えるメーカーもある
3. BRICs
※将来的には大幅な台数増加が期待される地域で、
日系メーカーならずとも、戦略エリアと捉えるメーカーが多い
4. ASEAN 地域
※タイやインドネシアなどをグローバル生産拠点と捉えるメーカーも多い
5. その他(中近東諸国やアフリカ諸国など)