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マニュアルトランスミッションは生き残ることができるか?
自動車業界で関心が高まっているテーマや話題を選び、それについてのアン
ケートへのご回答をお願いしております。次号メールマガジンにて、ご回答頂
いた皆様のご意見も踏まえたレポートを発表致します。
今月のテーマは「マニュアルトランスミッションは生き残ることができるか
?」です。皆様の率直な御意見をお待ちしております。
マニュアルトランスミッションは生き残ることができるか?
(アンケート実施 : 2017年6月20日配信メールマガジン)
質問
筆者が運転免許を取得した 1980年代中頃、まだ AT 限定免許は存在せず、教
習所でも「AT 車教習」が 1~ 2時間あった程度で、免許取得後には何の疑いも
なく MT 車を購入しました。この当時、乗用車の MT/AT 比率は約半々であった
ものが、1991年に AT 限定免許が導入された前後から AT 車の比率が増え(日
本自動車工業会のデータによると 1990年の AT 比率は既に 72.5%)、今や乗用
車の新車販売の 99% 超が AT 車という時代になっています。
しかしながら、もはや少数派であることを認めざるを得ませんが、クラッチ
ペダルを踏み、シフトレバーを操作しながら「車を操る快感」は AT 車やトラ
ンスミッションそのものがない電動車では味わい難いものだと思います。
他方、最近ではドライバー不足への対応・既存ドライバーの労働環境改善の
観点から、トラック・バスにも AT (トルコン AT / MT のクラッチ操作を自
動化した AMT 他)が装備されるようになってきており、特に AT 限定の普通免
許で運転することができる小型トラックは AT 車の比率が増えてきています。
20年後、マニュアルトランスミッションは:
1. もはや電動車の時代となっており、トランスミッションという概念自体が過
去のものとなっている。
2. 趣味のクルマや商用車、新興国向け自動車のトランスミッションとして存続
し続けている
3. クラッチ操作を自動化したロボタイズドMTの構成機構としては存在し続ける
が、3ペダルを搭載した車は完全消滅する。
4. その他
いささか感覚的なテーマであり、結論を求める設問ではこざいませんので、
皆様の嗜好やご経験談などについてのコメントもお待ちしております(「MT 愛」
について熱く語って頂くのも大歓迎です)。
次月レポートでは、頂いたコメントに加えて、今後電動車がメインストリー
ムになるまでの間、内燃機関車のトランスミッションがどうなっていくのかに
ついて考察したいと思います。