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デュポン、自動車用ホイールキャップに生分解性樹脂バイオ…
◆デュポン、自動車用ホイールキャップに生分解性樹脂バイオマックス採用
大型成型品であるホイールキャップは、使用条件としても性能要求が厳しいため、生分解性樹脂での製品化は難しいとされてきたが、大型成型に成功した事により、生分解性樹脂の使用用途が今後更に広がることが期待される。愛知万博のPRとして、タクシー50台のホイールキャップに採用された。
<2004年02月17日号掲載記事>
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今回デュポンが開発したバイオマックスは、強度に優れ、リサイクル可能な生分解性樹脂(プラスチック)である。
生分解性プラスチックとは、一般のプラスチック素材と同等に使用できる機能を持つのと同時に、廃棄する際には土の中の微生物によって最終的に二酸化炭素と水に分解できる性質を持つものの総称で、天然物質系、化学合成系、微生物系など、いくつかの種類がある。
特に、トウモロコシ、サツマイモ等の植物資源からつくられるポリ乳酸等の天然物質系は、既存の石油系プラスチック樹脂に比べ、二酸化炭素排出量 等の環境負荷減少に大きく貢献するものと言われており、各社とも開発を進めている。
主に、包装資材や家電製品等に普及してきており、自動車分野でも、トヨタが生分解性プラスチック自体の製造事業に進出しており、内装部品等への採用を視野に入れている。今後各社の開発により、耐熱性、耐久性等の性能面とコスト面の問題が解決していけば、全世界の市場規模が20兆円超とも言われるプラスチック業界において、大きくシェアを伸ばしていくことが予想される。
また、環境に貢献しようという企業の姿勢が市場に伝わり、ブランド力を向上させることにつながれば、積極的に取り組む企業が増えるのではないかと期待したい。
<本條 聡>